みなさんこんばんは。
深津です。

今日は
『自分で自分の首を絞める方法』
をお話しします。

 * * *

あるマンションで
入居者のマナーの悪さに
管理人が困っています。

そういうマナーの悪い住民に
苦慮しているマンションは
日本全国で増えています。

で、問題がおこるたびに
問題をおこさないよう
ルールを決めていると、

管理規約とか、
掲示板の注意書きが
長くて読む気もおこらない
ウンザリなものになります。

あれもダメ、これもダメ。

そこまで書かなくてはならない
世の中って、どうなんでしょうね。

ここでちょっと
考えてみて頂きたいのですが、

世の中には、なぜ
「ルール」があるのでしょうか?

その理由は、
「回り回って、あなたが損をしないため」
です。

意外だと思いますか?

順を追って解説しましょう。

最初に「ルール」が作られるのは
どんなきっかけかというと、

誰か、迷惑している人がいて
その人たちの我慢の限界を超えてしまうと、
これ以上迷惑が増えないように
ルールを決める必要に迫られるのです。

本来、すべての人が、
「これをやったら他の人に迷惑がかからないか?」
といつも意識して、

他人に対して迷惑な行為を
しないよう心がけていれば、

そもそも「ルール」がなくても
秩序は保たれ、皆が快適に暮らせるのです。

しかしながら、
「めんどくさいから」
「自分一人くらい大丈夫だろう」と
他の人のことを考えずに行動する人が
出てくると、

その結果として
他の人に悪影響が広がります。

「他の人もやってるからいいや」

という気持ちが生まれ、
自分勝手な行動が
連鎖して、他の人に広がります。

簡単にいうと
「自分勝手な行動」というのは
病気みたいに、周囲の人に「うつる」のです。

その結果、秩序は乱れ、
周囲の人が皆、不快になっていきます。

それを防ぐ必要に迫られてくると、
あれこれ「ルール」を決めて
「守って下さい」と
言わなくてはならなくなるのです。

法律や条例も「ルール」ですが、
全てを集約すれば

「自分勝手なことをせず、
 他の人に迷惑が
 かからないようにしなさい」

という趣旨に行き着くのです。

それでも守らない人がいると
「罰則」が生まれ、

それでも守らない人がいると
「罰則」が厳しくなって
「厳罰化」されていくのです。

厳罰化されればされるほど、

「あの人は普段、
 人の迷惑にならないよう
 配慮してくれている人だから、

 やむを得ない時くらいは
 多少のことは大目に見よう」

ということができなくなり、

最終的には
「ルールだから
 あれもダメ、これもダメ」
という、息苦しい世界になります。

では、どうしたら
そんな息苦しいルールを
作らなくても済むのか、というと

最初の
「これをやったら他の人に迷惑がかからないか?」
を、皆が意識して
自分で自分の行動に責任を持つことです。

「めんどくさいから」
「自分一人くらい大丈夫だろう」
という発想は、

「それくらい許されるだろう」
という自分勝手な甘えであり、

「他人に迷惑をかけない配慮」
よりも
「自分の勝手な都合」
ばかりを優先しているわけです。

「これをやったら他の人に迷惑がかからないか?」
を意識している人なら、

落書きも、
ゴミを分別しないで出すのも、
ゴミをポリバケツに入れないのも、
ペットボトルをつぶして出さないのも、
自転車の置き場を守らないのも、
夜中に大きな音を出すのも、

すべてNGだと気付きますし、
やらないわけです。

・落書きしたら、
 美観を損ねて不快な人が増え、
 落書きを消す手間と費用がかかる

・ゴミを分別しないと、
 清掃の人が分別するハメになり
 管理費の値上げにつながる

・ゴミをポリバケツに入れないと
 ゴキブリが増え、ゴミ置き場が
 不衛生になるし、臭いも出る

・ペットボトルをつぶして出さないと
 すぐにあふれかえって邪魔だから
 誰かがつぶす必要が出て来る

・自転車の置き場を守らないと
 自転車があふれて邪魔なので
 それを整理する人が必要になる

・夜中に大きな音を出すと
 眠れなくて迷惑した人から
 損害賠償請求訴訟を起こされる

…これらの結果、

・自分も利用する場所が不快になる

・自分のかわりに始末してくれる人の
 人件費で管理費が上がる

・自分の身勝手な行動の責任として
 賠償などを求められる

というふうに、
自分の生活そのものに影響したり、
自分の金銭的負担の増加につながったり
するわけです。

回り回って、

「これをやったら他の人に迷惑がかからないか?」
を意識せず、
「ルール」も守らないことは、

最後は
「自分で自分の首を絞めること」に
つながるのです。

結局、
「これをやったら他の人に迷惑がかからないか?」
を意識することは、
自分の身を守ることにつながるのです。

 * * *

…で、ここまでツラツラ書くと
お説教みたいで
書いている方も読んでいる方も
なんとなく切ない気分になるわけですが、

実はもっと良い方法があります。

それは、

「これをやったら他の人に迷惑がかからないか?」

ではなく、

「これをやったら他の人が喜ぶか?」

まで【レベルを上げる】ということです。

そうすると、
回り回って自分をとりまく環境が
すごく良くなっていきます。

そういう「良い意識」も
周囲に「伝染」するので、

周囲の人も
「これをやったら他の人が喜ぶか?」
を真似するようになります。

その結果、
どんどん加速度的に
自分にとっても、周囲の人にとっても
快適な世界になっていきます。

なので、
これを読んだあなたはぜひ
「これをやったら他の人が喜ぶか?」
を意識するようにしてみて下さい。

きっと何かが変わるのが
数日で分かると思います。

 * * *

今日も最後まで
お読み頂きまして
ありがとうございました。

深津

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