皆様、こんばんは。
深津です。( ̄▽ ̄)

いつも私のブログにお越し頂きまして、
本当にありがとうございます♪

最近、無料スカイプ相談を行ったりした中で、
ある読者さんのご相談を
伺った時のこと。

そこでお話を聞いていて
びっくりしたことがあったので、
ちょっとお話したいと思います。

●建築士は、インチキ士!?

その読者さんは、
数年前、せっかく新築のお家を建てたのに

当時、建築士との打合せが、
たった2回だけ
だったんだそうです。

1回目で大雑把な要望を聞き
2回目で図面を描いてきて、
『これしかできない』
と言われたんだそうです。

信じられませんでした。

プロがそう言うんだから、
 きっとそうなんだ・・・。』

その読者さんは、そう思ったのでしょう。

無理もないと思います。

何の知識も無い分野のことであれば、
私だって、きっと
そう思ってしまうかも知れません。

本当に、
「もっと早くお会いできていたら!」
と悔やまれます。

もっともっと、納得のいくまで
要望を伝えたほうがよいです。

『これしかできないんだ・・・』
と、納得してしまうのは、
非常に、もったいないです。

同じお金を払うからには、
少しでも、どんな細かいことでも、
遠慮なく建築士の人に話しましょう。

面倒くさいとか言って、対応してくれないなら、
そんな『やる気のない建築士』に
頼むべきではありません。

私は、そういう建築士を
『インチキ士』だと思っています。

※その読者さんの名誉のために言っておきますが
 決して悪い家ではありません。
 十分な広さがあって、本当に良い家です。

 ただ、打合せ不足のため、
 せっかくの新築なのに、読者さんの要望が
 十分に反映されていなかったのです。

 だから、非常に勿体ない!と思ったのです。

●あなたの人生を一緒に、真剣に考えるのが、本当のプロ

私が、新築やリフォームの設計をする際は、
10回以上の打合せをすることもあり
本当に、何度も何度も細かく打合せして
少しでも満足度の高い設計をしようとします。

仮に、クライアントさんの要望の一部が
「実現できそうにない」と思う場合も

・何故、できないのか、その理由をお伝えする
・無理にやろうとすると、どんな問題が発生するのかを
 説明する
・むしろ、こうしたほうがもっと希望に沿うのではないか
 という提案をする

といった努力をします。

そうやって、説明や提案をしていく中で、
クライアントさんの要望の真意が
実は違う所にあった
、ということを
お互いに気づいたりもします。

そう、クライアントさん自身、
一番求めているのは何なのか
よく分かっていらっしゃらない場合も
多々あるのです。

だから、
しっかりお話を伺い、何度も何度も確認して
本当にそれで満足頂けるか、問題が解決するか
時間をかけて確認するのです。

建築士は、たくさんいます。
あなたの目の前の建築士だけではありません。

納得いくまで、
ご自分の要望や意見は伝えるべきですし
それを真摯に受け止めてくれる建築士こそ
本当に信頼できる人だと思います。

設計は、正直言って大変な作業です。

複雑に絡み合う条件を満たしつつ、
無数の案の中から
『最適』なプランを提案する。

全ての条件が満たせない場合でも、
『最も満足度の高い』プランを提案する。

そう、
『正解は1つではない』のです。

だからこそ、
建築士の個性や技量が試されます。

正直、私より設計が上手な建築士さんは
た~くさん、いらっしゃいます。

でも、いくら設計が上手でも
それだけでは、
結局、あなたの要望を
100%叶えることはできない
のです。

なぜでしょう?

設計とは、家の『形』ももちろんですが、
何より、その中で営まれる
ご家族の『生活』を考えて設計するものです。

そのためには、ご家族のお話を
十分すぎるほど伺って、
何度も何度もコミュニケーションを重ね、

本当に旧知の仲なんじゃないかという位
恥ずかしいことも何でも話せる位に
あなたと、あなたのご家族を
理解する必要があるのです。

だから、
私は本当に、コミュニケーションを
大切にしたいと常々思っているのです。

あなたの生活の中で、
どんな所が不満なのか。
どんなことに不自由を感じているのか。
何を解決したら、最も効果的なのか。

そういったことを、
お話を伺う中で、見つけ出し、
提案していく。
それが、私の設計スタイルです。

いうなれば、設計を通じて
あなたの人生を望み通りの方向に導ける、
そんなお家を考えるのが、
本当の『設計』だ、と思っています。

●器と料理、どちらが大切?

よく、建築士の方のホームページ等を拝見すると
・建築作品
・設計作品
といった言葉を使っている方がおられます。

別に、否定するつもりは毛頭無いのですが、

『作品』という言葉には、なんとなく
芸術作品、というイメージが感じられます。

でも、誰の為の芸術なのでしょう?

住む人の満足度が低いのに、
形だけ芸術気取り、というのは
私は、おかしいと思うのです。

例えば。

ある料理店に行って、
出てきた料理が、どれもこれも
本当にステキな器
盛りつけられていたとします。

器が綺麗なのはいいことですが、
盛りつけられた料理が『不味かったら』
またその店に行きたいとは
思いませんよね?

『器』の美しさも大切ですが、
肝心なのは、中身の『料理』なのです。

は、言ってみれば『器』です。
その中で営まれる
あなたと、あなたのご家族の
人生が、『料理』

人生がステキにならなければ、
いくら立派で格好良い、
芸術的なデザインの家でも
私は、無駄だと思うのです。

なかには
『何より外見、格好、見栄えだけを重視してくれ!』
というクライアントさんもいらっしゃいます。

特に地方では、隣の家に負けたくないとか、
そういう見栄を張る部分
往々にしてメインの条件になったりします。

そういう、
見栄ばかり優先して
そこに住む人の使い勝手を二の次にするのは
私は納得できません。

だから、
そういう見栄っ張りな家の
設計依頼については、
申し訳ないですが丁重にお断りしています。

 * * *

今日は、建築士のお仕事について
ちょっとお話させて頂きました。

今日も最後までお読み頂きまして
本当にありがとうございました☆

深津( ̄▽ ̄)

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