皆様、こんばんは。
深津です。
リフォームの際、
キッチンと、リビング・ダイニングとの
距離感って、どんな感じがいいと
思いますか?
クライアントさんの
ご意向にもよりますので
一概に「これがベスト!」
というのはありません。
けっこう悩む部分です。
実例も交えて、解決策を探ってみましょう。
●近すぎてもイヤ、離れすぎてもイヤ
いわゆる、LDK一室タイプで
キッチンが完全に見えてしまう場合、
生活感まる出しになる
という弱点があります。
ある調査結果によると、
『来客時に困ること』について
1位:キッチンが丸見え
2位:椅子やテーブルが不足
3位:狭いので来客スペースが不足
4位:モノを隠すスペースの不足
といった順位になっていました。
それだけ、多くの人にとって
『キッチンが見える』
というのは、抵抗があるということです。
でも、全く見えないキッチンだと
逆に、リビング・ダイニングの様子が
キッチン側から分かりにくい、全く分からない
という問題も発生します。
子育て世代などでは、
キッチンから家の中の気配がなるべく
分かりやすいほうが良いですから、
全く見えない、
別室のようなキッチンだと困りますね。
ほどよく隠しつつ、
空間の連続性も確保したい。
このような相反する欲求を満たすため、
いろいろな工夫が必要とされます。
●仕切りのようで、仕切りではない
リフォームの実例をひとつ。
リビング・ダイニングから見ると
一定の面積を目隠しされていますが、
ほどよく視線は通ります。
↑見せたくないものを、ある程度隠しつつ、
空間の繋がり、広がりも感じさせるよう
家具による仕切りを行っています。
リビング側からは、カウンター家具の
壁のようにツルッとした面だけが見えます。
奥のキッチンユニットの右には
壁に隠れて見えない所に
冷蔵庫のスペースがあります。
冷蔵庫を見せないだけでも、
これだけすっきり見えるのです。
↑台所側から見ると、上は吊戸棚。
下部はゴミ箱や電子レンジを入れることができ、
リビング側から見えないようデザインしています。
↑右上が電子レンジスペース。
この部分は内側を不燃材としています。
もちろんコンセントも装備(赤い矢印の所)。
左下は、ゴミ箱を収納するスペースです。
●キッチンを、ほどよく隠す秘密の3ヶ条
先ほどのリフォーム事例のように
キッチンを、ほどよく隠すための秘密の3ヶ条を
お話ししましょう。
この3ヶ条に注意することで、
あなたの家のキッチンの見え方が、劇的に改善し、
来客を呼んだ時の印象がグッとアップします。
【キッチンを、ほどよく隠す秘密の3ヶ条】
1:見せてもいい部分、隠す部分を明確にする
2:目線より下は、極力隠す
3:見える部分は、統一感を持たせる
では、一つずつ解説します。
1:見せてもいい部分、隠す部分を明確にする
→ゴミ箱は絶対に見せたくないですね。
電子レンジ、炊飯ジャー、冷蔵庫などの家電も
見えないほうがすっきりします。
逆に、見せても良い部分は、
キッチンユニットの面材の部分です。
もともと見栄え重視の部分ですから
ここを見せても、大丈夫です。
2:目線より下は、極力隠す
→人の目線から下を隠せば、
上が空いていても、それほど気になりません。
それに、目線より上に見えてくるモノは
吊り戸棚くらいですので、大丈夫です。
3:見える部分は、統一感を持たせる
→1でも話しましたが、
見せても良い部分は、
キッチンユニットの面材の部分です。
必然的に、統一感が出ますが、
もし、それ以外に食器棚等を置く場合、
キッチンユニットの面材にあわせて
全く一緒でなくても、なるべく近い色で、
色合いを統一しましょう。
このような点に気をつけるだけで、
リビング・ダイニングからの見え方が
劇的に変わります。
ぜひ、覚えておいて下さいね。
今日も最後までお読み頂きまして、
ありがとうございました♪
深津( ̄▽ ̄)