みなさん、こんにちは。
深津です。
いつもブログにお越し頂き
誠にありがとうございます。
今日は、
これからマイホームの新築を
考えている人に、
大切なお話をしようと思います。
題して、
『家はまだ建てるな』
です。
●なぜ今、家を建ててはいけないのか
消費税増税カウントダウンの今、
ハウスメーカーは空前の売り上げを
上げています。
何故かというと、
『消費税増税の前に建てないと
損をしますよ』
と、思いっきり煽って
CMを打ちまくったからです。
まずここに
1つ、問題があります。
みなさんは気づきましたか?
『えっ?何が問題なの?』
そんな声も聞こえてきそうです。
解説すると…
前回、消費税が3%→5%に
増税する直前も
全く同じ現象が起きたのですが、
需要と供給のバランスが
崩れた時、
住宅の建築においては
著しくリスクが増えるのです。
●需要と供給のバランスが崩れた時のリスクって?
前回、消費税が3%→5%に
増税する直前も
全く同じ現象が起きたのですが、
住宅の受注が殺到する
↓
職人も、材料も足りない
↓
人件費も、材料費も高騰する
↓
工期に間に合わないので
質の悪い工事が横行し、
価格も割高になる
↓
結果的に、欠陥住宅を
高値でつかまされる
可能性が高くなる
という結果になるのです。
バブルの時代もそうでしたが、
職人が足りなくなると
職人の賃金が高騰するので、
質の低い職人が出てきます。
すると、工事の質が落ち、
欠陥が発生しやすくなります。
もう一つ、
材料が足りなくなると、
なんとかして調達しようと
高値で仕入れざるを得なくなります。
ひどい業者の場合、
使ったことにして
見えない部分の材料を
はしょったりすることもあります。
3.11の震災後も、
エコポイント締切と重なって
断熱材の在庫がなくなり、
日本中で
断熱材の争奪戦が起きました。
ベニヤ板もそうです。
仮設住宅にたくさん使う上、
工場そのものが東北に多いため
罹災して
供給が圧倒的に不足したのです。
なんとかして調達しようと
輸入材などを使うことで
シックハウスを防ぐための規格
F☆☆☆☆を満たしていないものを
紛れ込ませたケースも
あるかも知れません。
このように、
需要と供給のバランスが
大きく崩れる時は
非常にリスクがあります。
実際、バブル時代の建物は
欠陥工事で裁判の結果、
取り壊し、建て替えた例もあります。
そんな欠陥住宅を
つかまされないためにも、
今このタイミングで
慌てて家を建てるのは
おすすめしません。
●では、どうやったらリスクを減らせるの?
大抵のハウスメーカーは
「早く契約しないと間に合いません」
「早く工事しないと間に合いません」
と、次々煽ってきます。
何も知らない普通の人は、
人生最大の買い物である
住宅の新築であるにもかかわらず、
『専門家がそういうから、
そうに違いない』
と思い込み、従います。
その結果、
満足に打合せもできず
ハウスメーカーの提案を
そのまま建てるケースも
かなり増えるはずです。
その後に待っているのは、
『もっとしっかり打合せて
おけばよかった』
『もっと要望をしっかり
主張すればよかった』
『こんな家になるはずじゃ
なかったのに』
という後悔です。
後悔しないために
大切なのは、
・納得いくまで打ち合わせる
・納得いくまで
絶対に契約印を押さない
ということです。
納得しなければ契約しない
という姿勢を明確にすることで、
いい加減な対応は許さない!
という意識を
業者に認識させる
必要があるのです。
そして、工事についても
大事なポイントがあります。
それは、
・工事現場を見学することを
予め、工事契約前に
承認させて文書に残しておく
・工事中は週に一度は
現場を見る
ということです。
何故そうするかというと、
危ないからというだけの理由で
現場を見せたがらない業者が
本当に多いのですが、
実は、
職人の腕に自信がなかったり
図面と異なる施工をしているのが
バレると困る等の理由だったりします。
一方、
良心的な業者は、自信があるので
たいてい、喜んで
現場を見せてくれます。
現場の整理整頓や清掃が
きちんとできているかも
業者のレベルを見る
重要なポイントです。
とっ散らかって
吸い殻や空き缶が落ちていたら
疑ってかかったほうがよいです。
それから、
ハウスメーカーの場合、
設計と施工が同一業者のため、
工務店の工事を建築士が監理する場合と違い、
十分なチェック体制が機能しません。
なので、できれば
建築士などの第三者を同席させて、
アドバイスをもらうのが望ましいです。
●今すぐ、住宅を建てようとしている人がすべきこと
もし、あなたが
今まさに新築の住宅の建設工事の契約を
しようとしているのであれば、
以下の4つのステップを満たしているか
今すぐ、確認してみて下さい。
==========
後悔しない4ステップ
==========
Step1:
しっかり打合せで希望を伝えているか
十分な打合せで納得いく案を出してくれているか
確認する
Step2:
契約を急がされている場合、
納得いくまで契約はしない、と明言する
それで逃げるような業者は、
最初から相手にしない
Step3:
十分に納得いくプランができて、
十分に内容を確認して契約した後も、
その通りに作ってくれているか
きちんと現場を定期的に確認する
Step4:
気になることは、遠慮なく質問する
==========
ここで一つ注意したいのが、
ただのクレーマーになってはいけない
ということです。
業者と敵対することが
目的なのではなく、
あくまでも
『より良い家を作りたい』
という目的だからです。
だから、
『より良い家を作りたい』
というマインドで、
『もっと良い家にしたいので、
気になることは
解決しておきたいんです』
という言い方をすれば、
質問や要望を伝える時も
相手に角が立ちません。
人生最大の買い物ですから、
悔いのない、最高の家になるよう
業者任せにせず、
全力でかかわっていきましょう。
そういう気持ちのある人には
良い職人なら、
確実に応えてくれるものです。
そして、満足いく家ができたら
職人さんたちにしっかりと
ねぎらいの言葉をかけて下さい。
『ありがとう』の気持ちを忘れずに。
あなたの家が
最高の家になることを
陰ながら祈っています。
今日も最後までお読み頂きまして
誠にありがとうございました。
深津